やはりお前か！？ ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編 3巻
10月24日に遂に遂に遂に発売されました。ようこそ実力至上主義の居室へ２年生編
3巻を既読したので、感想と少しだけ考察をしていきたいと想います。
ここからネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は、読んでから来てください！！
今回は1年性に行われた無人島編が、学年入り乱れてパワーアップして帰ってきました。前回の2巻は無人島編前の前哨戦でしたが、今回から本格的に始まると思うとウズウズしちゃいますね。では章ごとに本編の話をしていきたいと思います。
七瀬翼の独白
ここでは、前巻のラストに月城理事長と話していた七瀬翼の独白ですが、ここではこの学校に来るまでに自分が味わってきた感情が表現しており、綾小路清隆を元の場所ホワイトルームに還す明確な理由があって行動していることが窺えます。
十人十色の戦略
ここでは主に無人島サバイバル試験のルール説明です。
ポイントの多いグループが勝者とのことで、ポイントを得るためには、指示されたポイントに時間以内に到着すること。また到着順位上位3名にはそれぞれ追加ポイントが貰える。又は課題が設置されているところに行き、上位３名にはポイントが入る仕組みになっているようです。また大グループを結成させるためには、簡単には出来ないようで、課題での報酬を得ることで行えるようです。
今回は範囲も広く人数も多いため健康状態を確認するため各自腕時計を渡させますが、これは位置情報やポイントも管理するため破損した場合にはチェックポイントにて修理又は交換を行えるようで破損した場合は位置の特定は困難であり、何でも出来てしまいます。
無人島試験の開幕
そんなこんなで、開幕した無人島試験ですが臨機応変に対応するため1人で挑む堀北と綾小路はそれぞれの指定されたポイントへとそれぞれ移動するのですが、1日目は様子見として指定ポイントに移動しつつ、課題の傾向等の調べ上げているところが、さすが綾小路清隆と言えるでしょう。
同行者
２日目から天沢一夏、宝泉和臣とグループを組んでいた七瀬翼が意図的なのか、偶然なのか2人逸れてしまい、同じ順番で指定場所を回っていた綾小路に同行を申し出てきました。それに最初は断ろうと思っていた綾小路だったが、一緒にいることで七瀬翼という人物を知れることが出来、尚且つ刺客として送られたホワイトルーム生かどうを見定めることが出来ると思い了承するのでした。でももし本当にホワイトルーム生であればこんなシンプルに同行を申し出るような行動はしないと思いますがね。この真面目すぎる行動こそ七瀬翼という人物を表していると思います。同行中須藤のチームと何度か鉢合わせするのですが、そこで課題としてアニメに関するクイズが出されるのですが、全く答えられない綾小路を他所に須藤のグループの本堂が殆ど答えて1位を取っていたのは笑いました。綾小路でも苦手なジャンルがあるんですね。
池の恋の悩みやそれに親身になって聞いてあげる須藤と本堂と七瀬。七瀬はここで会えなくなってしまったら大好きであるということも伝えられないと言っており、この発言から大事な人と死別したのか、又はある事情により離れ離れになってしまったのでしょうか…。
2年生編なって綾小路と須藤の絡みが多い感じがしますが、なぜだか少し嬉しですね。やはり須藤もぐんぐんと成長しており、綾小路の実力を知っている数少ない人物であるため、平田よりも綾小路の親友候補ですよね。
相手を好きになるといこと
ここでは、愛しの軽井沢恵の登場です。寝床を決めた綾小路達のところへばったりと出くわした軽井沢のグループも同じ場所で一緒に夕食をとるのですが、みんなの目を気にして2人きりになるのですが、清隆と恵がついにキスをするのですが、ここは挿絵もありとても尊いシーンです。キスする理由が七瀬との関係を疑っている軽井沢をキスすることで安心させるという綾小路らしいやり方ですね。
見えない敵
ここでついに事件が起きます。緊急アラームの音で起きた綾小路達は、池寛治の思い人篠原さつきのいるグループの小宮と木下が倒れているのを発見する。崖から落ちたようだが、小宮のふくらはぎは腫れており誰かに襲われて崖から落ちたようですが、はたして誰の仕業なのでしょう。綾小路の推測で足のサイズは26cmで女性の可能性があり、現場にいた第三者の気配に気づいた七瀬が追いかけたときに追いつけることが出来ず、かろうじで見えたものが、「特徴的な髪色と髪型」「ハッキリと見覚えがある」ということを踏まえると身体能力の高い人物で入学してまだ数ヶ月の七瀬が知る人物で尚且つ特徴的な髪色と髪型の人物。それは天沢一夏しかいないような気がしますが…。
そんなこんなで一人だけ無事だった篠原さつきを助けるべく池寛治に助言をするとともに綾小路は独自に2年の別クラスのリーダーへある提案を持ち掛けるのですが、それがなんであるのかは分かりませんが、次の巻で種明かしをしてくれるでしょう。
2年Dクラスの麒麟児
2年Dクラスの麒麟児といえば、この方、高円寺六助様です。ソロプレイでこの特別試験を挑んでいますが、5日目の時点で総合順位４位と驚異の成績を叩き出しています。そして初めて綾小路と高円寺の対決を見れると思えましたが、クラスのことを考え少しでも高円寺が上位へ食い込めるように、全力で闘うことを避けた綾小路でした。全力で闘ったらどっちが勝るのか興味深いですね。
動き出す1年生たち
ここでは１年生の各クラスのリーダーが集まる予定でしたが、Dクラスのリーダー宝泉和臣は表れずAクラス、Bクラス、Cクラスのみでの会合になりましたが、ここで椿桜子が宇都宮陸のという人物の裏で綾小路の退学に向けて水面下で動いていたようですね。また八神拓也は櫛田を利用し綾小路を退学させようと企んでいたことをCクラスの宇都宮と椿に脅され、櫛田の過去と、その事実を知った綾小路のことを話すのでした。これにより櫛田の過去を知る人物が増えますます櫛田の退学への末路が近くなってしまいましたね。
明かされた正体
そして遂に七瀬翼の正体が判明するのですが、その正体は松尾栄一郎の幼なじみとのことでした。松尾栄一郎がまず誰なのかと、綾小路をこの学校へ入学させるために援助してくれた人物の息子です。綾小路家の執事であった松尾栄一郎の父親は仕事を追われ、息子であった松尾栄一郎は全ての学校へ手を回し進学することを妨げられ最終的には自殺してしまったようですね。綾小路親子に殺された復讐として、月城の手によって入学したようですが、元々真面目な正確であるため、入学して綾小路と接していくうちに本当に退学させる必要があるのか、綾小路の退学させることに対して躊躇っていたようですね。そのため松尾栄一郎を演じることにより、自分のやっていることに対して正当性を持しているようでした。しかし綾小路肉弾戦を仕掛けますが、全て避け言葉で諭すことにより月城攻略の駒を獲得するのでした。
綾小路と七瀬がバトルを繰り広げている間に、八神は櫛田に綾小路が七瀬に手を出す瞬間をタブレットのカメラ機能で撮らえるよう指示を出し、退学させようとしていましたが、櫛田の背後に天沢一夏が現れ櫛田をボコボコにして阻止するのでした。ここで遂に天沢一夏の異常性が垣間見ることが出来ますが、異常な身体能力、情報量からして真のホワイトルーム生でしょう。また綾小路を崇拝している様子で、退学させるのは自分であるべきだと思い、このように他の人物からの退学への魔の手を妨げているようです。しかし天沢一夏がホワイトルーム生であるならば、綾小路の唯一の弱点である軽井沢が狙われかねないので今後が心配ですね。まあ綾小路がまた助けてくれるか、又は自身で解決し真のヒロインとして成長する姿も見たいですね。
不穏の種
ここでまた不遇の一之瀬帆波が災難にあってしまうのですが、それが１年Dクラスの担任と月城が密会しており綾小路を退学させる作戦会議をしていたところにばったり出会してしまい会話を聞いていたいことがバレ月城にこのことを誰かに話したらCクラスの誰かを退学にさせると脅されるのでした。想い人とクラスメイトを天秤に欠けるなんてなんて不遇なのでしょう一之瀬さん。しかしこのことで綾小路と急接近しそうなのでこれからが楽しみですね。最後に誰かが棒状の木棒のようなものを持って綾小路の背後に立つ挿絵がありましたが、果たして誰なのでしょうか。話の流れからすると天沢一夏でしょうがもしかしたら別人かもしれないですね。
まとめ
やはりホワイトルーム生は天沢一夏で決まりでしょう。二回もミスリードはしないはずだと思うので‥４巻も楽しみに待ちたいと思います。
