色づく世界の明日から 感想
「色づく世界の明日から」を視聴したので、感想を書きたいと思います。
- 制作会社&STAFF
- あらすじ
- 感想
- まとめ
- 総評
1.制作会社&STAFF
まず制作会社は、青春作品といえばこの会社P.A.WORKSです。True Tears、花咲くいろはやTari Tariなどを作っている有名な会社ですね。True Tears、Tari Tariは特に好きな作品で、何度も見て泣いて、笑いましたね。最近ではシリアスな作品にも挑戦しており、どんなジャンルに関しても、一生懸命頑張っている印象もありますが、悪く言えば自分の作りたい作品が定まっていないとも言えます。
また監督は凪のあすからの監督をしていた、篠原俊哉です。シリーズ構成は柿原優子です。柿原優子さんは、凪のあすから、はたらく細胞やそらのおとしもの、ちはやふる2と有名な作品でシリーズj構成を担当しています。この二人でタッグを組んで行うのは、初めてですね。
2.あらすじ
あらすじとしては、今から未来の話で魔法が使える内気な少女、月白瞳美が自分の祖母である、月白琥珀に60年前の過去に魔法で飛ばされて、そこで出会う人たちと青春を謳歌していくという話です。ここでポイントになるのが、なぜ祖母である、琥珀が過去に飛ばしたかということで、何が目的に飛ばしたかということと、この物語の主人公である瞳美は色覚障害であり、すべてがモノクロに見えてしまうため、この色を取り戻すことが物語の主軸となってくるでしょう。
3.感想
率直な感想としては、平凡ですかね。特にこれといって盛り上がらず終わってしまった感じですかね。内気でコミュ障の少女が過去に行ってリハビリして、また現代に帰ってくるといった内容でしたが、1話から6話まではとても面白く一人一人の心理描写もしっかりしていて、写真・美術部の面々と打ち解けていく流れも自然で楽しめました。しかし、7話以降から無理やり恋愛方向にもっていったのが残念でなりません。正直、未来からやってきた少女に興味を持つのは分かるのですが、葵唯翔、山吹 将の男2人ともなぜそこまで瞳美に惹かれるのかが分かりません。まだ隣にいる幼馴染に恋するのは分かりますが、ポットでの未来人に恋するのも理解出来ませんでした。恋愛をやるんだったら、もっとキャラクターのことを掘り下げてくれいないと、何故好きになったのか分かりません。上から目線ですいません💦
キャラクターに関しては、主人公の瞳美にリハビリのためなのか、みんな瞳美に優しすぎるのも欠点だと思いました。青春群像劇を物語としていくならば、時にぶつかったり、葛藤だったりとあると思いますが、それをやっているのは瞳美の周りだけで、傍観している印象が強かったですね。また現代に帰らず過去であるこの世界に残りたいのは、まぁ居心地がよくて帰りたくないのは分かりますが、逃げてるだけで何も成長していないことになってしまいます。だから最後現代に返したことは称賛に値します。
またなぜ60年後の過去に飛ばしたかというと、自分の色を見つけるためであり、途中から出てくる設定なのですが瞳美の母親は魔法が使えず、自分は魔法が使えそのことで母親が家を出ていってしまったと思い魔法が嫌いになったようです。しかし葵唯翔や風野あさぎ達、魔法・写真・美術部の面々から魔法は楽しく、人を笑顔にさせてくれるものだということを知り、自分の色を知ることが出来、最終的にお母さん会いに行こうと、最初の一歩を踏み出して終わりでした。正直恋愛よりかはみんなと友情を育み、人として成長し現代で変わった瞳美が行動していくところまで丁寧に描いた方がもっと面白かったと思います。
4.まとめ
正直嫌いな作品では無く、むしろ結構好きなお話でしたが、キャラクター一人一人の掘り下げ不足と恋愛方面に行ってしまったということが、この作品の欠点でしょう。しかしこの作品では、物の見方や別な人から見ると違うように見えたり、一人一人に違う色があり、とらえ方次第で変わってくるということを教えてくれる作品でもあります。
興味を惹かれた方は、是非是非見てください!!
5.総評
ストーリー構成/70点
作画/95点
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